IT×ヒトの力でM&Aに革新をもたらす
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先輩社員紹介

IT×ヒトの力でM&Aに革新をもたらす

三ヶ嶋 邦夫

株式会社日本M&Aセンター
ITソリューション部 IT推進課

入社年:2019年

ITの力をもっと活用できる業界に

TOPIC 1

ITの力をもっと活用できる業界に

前職では大手金融機関グループのIT子会社でシステム開発を7年担当していました。プログラマーから始まり10億円規模のプロジェクトでマネージャーまで担当させていただき、IT人材として成長することができたと思っています。

一方、金融機関のシステム開発では案件規模や難易度があがっても同じ仕事が続く感覚があって、新たな挑戦をしたいということが転職のきっかけでした。

ITの力でビジネスに大きな影響を与えられる仕事がしたいと思い「ITの力でもっとビジネスを拡大する余地があること」「ITへの投資体力のある事業会社」といった軸で転職活動をする中で、候補業種の一つとしてM&A仲介業が上がってきました。

中堅・中小企業向けのM&A仲介業は大別するとソーシング、マッチング、エグゼキューションというフェーズがあります。ソーシングとマッチングはデータ量が多いはずなので、特にITの力を活かせる業務が多いのではないかと感じました。しかしながら、転職活動をした2019年頃は、今ほどITに力をいれたM&A関連の会社がなかったので、業界的にはまだまだITの力を活かせておらず、これからITによって発展させられるはずだという期待感を持ちました。

ITを社内に浸透させたり、ITの戦略でビジネスを変えたりしていくには、ITの知識やノウハウだけでなく、ビジョンを持っていることや組織やプロジェクトのマネジメントに長けていることも必要だと考えています。面接を通じて、上記の条件に当てはまる会社だと確認できたと共に、エンジニアとしての能力だけでなく、マネジメント能力も非常に高い方が直属の上司となることがわかり、安心して挑戦できる会社だと判断したので入社を決めました。

スピードと品質を両立していく

TOPIC 2

スピードと品質を両立していく

この会社に入社して初めに驚いたのは、意思決定に必要な権限者までの距離がすごく近いことです。入社して半年で会社のDX戦略を提言するプロジェクトにアサインされ、部長クラス3名と共に社長へ提案する機会をもらい、一部は実行に移すことができました。
また、同時期に現在所属するIT推進課の立ち上げメンバーにアサインされ、これまで会社全体で行っていなかった領域の業務を開拓し、当社のDX推進を加速させることができました。

次に感じたことは圧倒的なスピードの速さです。意思決定と実行がものすごく速くて、私の感覚だと前職の3分の1くらいの期間でプロジェクトを回さなければなりません。群雄割拠のM&A仲介業界でリーディングカンパニーであり続けるには、このスピードが必要だと今でも感じています。

また、技術的な制約にこだわる必要がなくサービスを導入できる強みもあります。例えば世の中に出てから数年経って、サービスが安定してから使うということではなく、活用すべきとか使ってみたいという技術やサービスがあればすぐに使い始めることもありますね。それはITの本質を理解しているメンバーがいて、自分たちでも技術やノウハウの蓄積を行いつつ、不足しているところは外部のリソースをうまく使い、専門家の意見を聞いて正しく判断できる。そのような能力ある人が揃っているからこそできることだと思っています。

ネットワーク先との共同プロジェクトで更なるIT推進へ

TOPIC 3

ネットワーク先との共同プロジェクトで更なるIT推進へ

M&A業界を見てみると、当時と違ってITを活用しているプレーヤーも増え、多くの企業がITに積極投資をしています。一方でIT投資に積極的な企業は多くをITで行いがちですが、当社はIT単体の力で進めるだけでなく、人×ITの要素が強いことが特徴だと思っています。

当社の場合は、M&Aの業務の中で金融機関や会計事務所と提携をしておりますが、これらのネットワーク先が、当社のITサービスやITコンサルを利用しながらうまく活用してM&A業務を遂行されています。
金融機関や会計事務所の顧客に対し、ITを活用することで独自の営業アプローチを行えるようになるというところに大きく違いがあると思います。

こういったサービスも、IT推進課がビジネス企画からシステム構築、システム運用まで一気通貫でプロジェクトをリードすることが多く、非常にやりがいを感じております。

入社した当初は社内向け業務も多かったですが、今は我々が行っている仕事の半分が社外向けになっています。事業会社のIT部門にいながら、社外のお客様への提案や協業ができる点も魅力だと思います。ただ社外向けのシステムを作るとなると、ビジネスについていくスピードを保ちつつ、品質レベルも上げていく必要があります。企画をしっかり行うことで、該当システムに求められるサービス、インフラ、機能、非機能等を明確にし、ウォーターフォールとアジャイルを組み合わせることで、スピーディかつ高品質なものを作り上げていくことを常に意識しています。

IT推進を海外進出の起爆剤に

TOPIC 4

IT推進を海外進出の起爆剤に

入社以来、目の前の仕事を全部やって成果出してやろうという思いで業務に取り組んできました。私の仕事ではないと思える仕事も積極的に対応するようにしています。そうしているうちに頼りにしてくださる社外の提携先や社内の部署も増加し、本業の業務もスムーズに進められるようになってきました。

まだまだ当社としてやるべきだができていないこと、個人的にやりたいができてきないこと等、潜在的なIT案件がたくさんありますが、ビジネス拡大、生産性向上の観点で優先順位をつけて、プロジェクトマネージャーとして社内/社外、営業/非営業、IT人材/非IT人材と様々な関係者の力を集結させてそれを加速させていきたいと考えています。

将来のビジョンとしては、国内のM&A業務のIT化がひと段落ついたら、次のチャレンジは「海外のシステム企画推進」だと考えています。当社の海外事業は今、すごく加速しています。それをこの先さらに広げようとしたときに、距離や言語の関係もあるし、簡単ではないと思うんですよね。

実際、私達もシステム開発をベトナムとフィリピンの方々と行っているので、言語や距離がビハインドになるというのは肌身で感じています。M&Aの業務の中でもきっとその要素が出てくるんじゃないかと。そのマイナス要素をカバーする、あるいはプラスに持っていく方法としてITがあるかなと思っています。

現在進めている日本の金融機関や会計事務所と連携するIT企画は、海外への展開もできると感じています。言語、商習慣、ビジネスフロー、法規制等も様々ですし、国内展開以上に難しい局面が発生することは容易に想像できますが、そこに挑戦していき、中堅中小企業のM&Aを世界レベルで当たり前にする当社の取り組みをITの側面から推進したいですね。