先輩社員紹介
熊田 真也
海外事業部
入社年:2018年 入社時の年齢:22歳(新卒)
だれかの人生を変えるほどの
転機に携われる仕事
私の人生を大きく変えたのは、フランスでの大学生活でした。現地での卒業式の日、これから世界各国に散らばる友人達と「シンヤに出会わなかったら人生変わっていた。有難う。」と涙を流し合うという、心震える経験をすることができました。「熊田真也として、人と深く関わり、だれかの人生を変える」ことにやりがいを見出し、ビジネスパーソンとしてもそういった価値提供がしたいと考えて就職活動に臨む中、出会ったのが日本M&Aセンターでした。経営者にとって一生に一度と言えるほどの重要な意思決定をサポートして喜んでもらえるという仕事に魅力を感じ、入社を決めました。
M&Aにおいて売り手(譲渡企業)と買い手(譲受企業)、それぞれの想いをつなぐのがM&Aコンサルタントの役割です。社内では譲渡企業担当のコンサルタントと、譲受企業担当のコンサルタントに分かれており、所属部署も異なります。私の場合、入社後まずは譲受企業を主に担当する部署で3年間経験を積んだ後、譲渡企業を主に担当する部署に異動。買収によって成長戦略を目指すバイサイド(譲受企業)、事業承継や業界の先行きなどに課題を抱えたセルサイド(譲渡企業)と、それぞれに面白さ・難しさがあり、両方を経験することで早いスピードで成長できたのではないかと思います。
売り手と買い手の双方に喜ばれ、
感謝の涙に感激
譲受企業の担当として初めての成約は入社2年目。忘れもしない9月1日、同じ日の午前・午後に、上場企業2社のM&Aを成立させることができました。そこまで破談続きでなかなか成果が出ない中、買い手担当として、成長戦略について膝を突き合わせて話し合い、自分にしかできない提案をすることを意識し、初めて形にできた一日でした。
例えば、西日本を基盤とする大手鉄鋼商社に対して、事業承継に課題を抱える地場の鉄筋商社の買収を提案しました。売り手側は、昔の積み上がりで株価は高いものの、近年赤字に陥っており、なかなかお相手が見つかっていなかったところですが、エリアにおけるシェア拡大や商材の多様化を志していた買い手にとってはチャンスとして商談入りをすることが来ました。譲受企業の担当といっても、譲渡企業のオーナー様とも深く関わり、思いや課題をしっかり受け止めて、成約だけでおわるのではなく、その先も両社が発展できるようなディール進行を図りました。厳しい交渉も発生しましたが、両社へ遺恨が残らないよう、仲介者としての役割を全うし、成約式では、譲渡企業のオーナー様が涙を流しながら感謝頂きました。
実はその後、両社のシナジーで譲渡企業は黒字に転換。コロナ禍にもかかわらず一度も赤字を出すことなく、社員に決算賞与も支給されました。譲渡企業のオーナーはリタイヤ後沖縄へ移住、従業員として働く親族が専務取締役に抜擢されるなど、当社の企業理念にもある「存続と発展」を、自身の手で実現できたことを実感でき、非常に嬉しかったです。
地銀とタッグを組んだ
新規プロジェクトで地方創生に貢献
入社4年目、近畿エリアでのサテライトオフィスの立ち上げメンバーに抜擢されました。地域の金融機関と協業して地場のM&Aを進めていくための拠点をつくる新規プロジェクトです。それまでは個人プレーがメインでしたが、地銀の全支店・全行員と力を合わせ、M&Aのプロとしてチームを動かしながら成果を上げていくのがミッション。新しい仕組みづくりから携わることができ、新しいチャレンジを楽しんでいます。ダイレクトに地方創生に貢献できるのも魅力です。
サテライトオフィスでは継続的に譲受企業を担当し、個人では限界のある提案数や訪問数を地銀と組むことで何倍にも増やす仕組みづくりに取り組んでおります。また、譲渡企業を担当する割合が増え、地場の企業のオーナー様の課題や悩み、仕事観や人生観などをじっくり伺いながら取り組むという点で、買い手側とは違ったドラマを楽しんでおります。自身がリスクをとって創業したオーナー様の強い思いには、いつも心を動かされます。売り手と買い手の両方の経験があるからこそできる提案を通じて、この新しい拠点を大きく成長させ、地域の発展に貢献していきたいです。
自分らしさを貫ける会社。
次は、地域と海外の架け橋に
入社以来、大切にしてきたのは「人として正しいことをする」「不義理をしない」「自分を曲げない」という心構え。これは留学時代から一貫しています。価値観やスタンスを変えることなく、自分が強み・良さだと信じているものを武器にして戦えるのは、日本M&Aセンターという環境の魅力だと思います。
入社1年目から「クマちゃんは変に型にはまらないままでいいよ」と言われていましたし、数字が上がらないタイミングでも「クマちゃんは間違っていないから、やりたいようにやっていいよ」と言ってくれる先輩がいました。ブレない姿勢で、お客様のために行動でき、自分らしさを貫ける会社です。
サテライトオフィスの新しい仕組みが軌道に乗ったら、次にチャレンジしたいのは「海外」です。内需だけではなく、より大きいマーケットで外貨を稼ぐことが日本経済の発展に不可欠であり、その中心になるのが資金に余力があるが活用できていない地域の優良企業であると私は考えております。足掛け10年にわたる海外在住の経験と国内M&Aの経験を活かして、海外企業と日本企業、しいては人と人、想いと想いをつなげること、現地での経営についてあらゆる面でサポートをすることで、将来的に海外M&Aハードルが低くなるような仕組みをつくっていきたいと考えています。
「昔の日本企業は凄かった」ではなく、「今の日本企業が凄い」と言われる未来を創ることが今後の目標です。